コラム
インビザライン矯正とリンガル裏側矯正の違いと選び方【専門的かつわかりやすく解説】
近年、見た目に配慮した歯列矯正の需要が高まる中、透明なマウスピース型矯正装置「インビザライン」と、歯の裏側に装着する「リンガル裏側矯正」が注目を集めています。どちらも従来のワイヤー矯正とは異なるメリットがありますが、選択にはいくつかのポイントを押さえる必要があります。ここでは、それぞれの特徴と違いを比較し、自分に合った矯正法を見つける手助けとなる情報を提供します。
1. 見た目と目立ちにくさの違い
インビザラインの見た目
インビザラインは、透明なプラスチック製のマウスピースを用いるため、装着していることがほとんどわかりません。人と対面する機会が多い職種や、学生などにも人気の理由のひとつです。
リンガル裏側矯正の見た目
リンガル矯正は、矯正装置を歯の裏側に取りつけるため、真正面から見た場合には完全に見えません。「絶対に装置を見せたくない」という人には、こちらが最適といえるでしょう。
違いの要点:
- インビザライン=「ほぼ目立たない」
- リンガル矯正=「完全に見えない」
2. 生活への影響と快適性
インビザラインの快適性
マウスピースは非常に薄く、舌や頬に当たっても痛みを感じにくい設計です。また、取り外しができるので、普段の生活に大きな支障をきたしません。ただし、1日20時間以上の装着が必要で、自己管理が大きな鍵となります。
リンガル矯正の快適性
舌側に装置があるため、最初の数週間は話しづらさや違和感が強く出るケースがあります。特にサ行・タ行の発音に影響が出やすいですが、徐々に慣れてくるのが一般的です。
比較ポイント:
- インビザライン=違和感少、自己管理必須(取り外しができる事や20時間以上装着)
- リンガル矯正=最初の違和感強、慣れるまで時間がかかる
3. 清掃性と口腔衛生の維持
インビザラインの衛生面
食事や歯磨きの際に装置を取り外せるため、通常通りの口腔ケアが可能(デンタルフロスが使えます)です。マウスピース自体も洗浄できるため、虫歯や歯周病のリスクを抑えやすい傾向があります。
リンガル矯正の衛生面
装置が固定式かつ歯の裏側にあるため、歯磨きが難しくなります。特に食べかすがたまりやすく、定期的なクリーニングが重要です。歯間ブラシや専用ブラシ(ワンタフト歯ブラシなど)の使用が不可欠となります。
4. 適応症例と治療の限界
インビザラインの適応範囲
軽度から中程度の歯列不正に対して高い効果を発揮します。抜歯を伴う症例や、著しく歯がねじれているケースなどでは、限界があることもあります。
リンガル矯正の対応力
ワイヤー矯正と同じ仕組みで歯を動かすため、重度の不正咬合にも対応できます。歯の移動に関する自由度は高く、ほぼすべての症例に対応可能です。
5. 費用面と治療期間
インビザラインの費用と期間
一般的には80万円〜100万円前後が相場で、治療期間は1〜2年程度。比較的早く効果を実感しやすいのが特長です。
リンガル矯正の費用と期間
費用は120万円〜160万円と高めで、装着と調整に技術が必要です。治療期間もやや長くなる傾向があります(2〜3年)。装置が見えないという審美的メリットに、費用が比例すると言えるでしょう。
6. 自分に合った選び方
選び方のポイントは以下の通りです:
- 管理が得意で、見た目と清掃性を重視 → インビザライン
- 完全に装置を見せたくなく、どんな症例にも対応したい → リンガル裏側矯正
ただし、どちらを選ぶにしても歯科医の診断が最重要です。口腔内の状態や希望に合わせて、最適なプランを提案してもらうことが必要です。
まとめ:矯正は「続けられること」が成功の鍵
矯正治療は長期間にわたる取り組みです。だからこそ、装置の見た目だけでなく、ライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。インビザラインとリンガル矯正はどちらも優れた選択肢ですが、あなたにとって「続けやすいかどうか」が最も重要な判断基準になるでしょう。
矯正を始める前に、自分の希望や生活習慣を整理してみましょう。そして、信頼できる矯正医とじっくり相談することが、理想の笑顔への第一歩となります。
当院では、歯並び無料矯正相談(カウンセリング)を行っています。
「自分の歯の状態は治療した方がいいのか」「まだ治療をするか決まっていない」「費用を確認してから検討したい」などお考えの方もお気軽にお問い合わせください。
無料相談のお問い合わせはこちらからよろしくお願いいたします。
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