コラム
指しゃぶりが歯並びに与える影響と対処法
指しゃぶりは歯並びに影響があるのか?
1. はじめに
指しゃぶりは乳幼児に多く見られる自然な行動で、安心感を得たり眠りに入りやすくなったりする働きがあります。しかし、長期的に続くと口腔の成長や歯並びへ影響を及ぼすことがあり、保護者として適切な理解とサポートが求められます。
2. 指しゃぶりが歯並びに与える主な影響
● 開咬(かいこう)
指が前歯の間に挟まる状態が続くと、上の前歯と下の前歯が噛み合わない「開咬」につながることがあります。日常の食事や発音に影響が出ることがあります。
● 出っ歯(上顎前突)
指で前歯が前方に押し出されるような力が加わるため、上の前歯が突出しやすくなります。
● 顎の成長バランスへの影響
指しゃぶりによって舌や唇の位置が固定されやすくなり、上顎が狭くなるなど、顎の成長に偏りが生じる場合があります。
● 発音への影響
「サ行」や「タ行」など、舌先を使う発音に影響が出ることがあります。開咬があるとより顕著です。
3. 指しゃぶりが問題となる目安
一般的には 4〜5歳以降も習慣として残る場合、歯並びへの影響が大きくなる傾向があります。乳歯から永久歯へ生え変わる時期に改善されると、自然に歯並びが整う可能性は高まります。
4. 対処法
● 心の安心を優先したアプローチ
指しゃぶりは情緒の安定と関連していることがあります。「やめさせなければ」という強い姿勢より、子どもの気持ちを尊重しながら少しずつ減らす方法が効果的です。
● 代替行動を促す
お気に入りのぬいぐるみを持つ、ガーゼを握るなど、指しゃぶり以外の安心材料を用意すると自然と回数が減ることがあります。
● 生活リズムの調整
疲れやストレスが指しゃぶりを誘発することもあるため、睡眠や遊びのバランスを整えることが有効です。
● 親子で取り組む“目標設定”
「寝るときだけ」「テレビを見る時はやめる」など、無理のない約束から始めると継続しやすくなります。
● 歯科医院での相談
歯科医師は、指しゃぶりの習慣に応じたアドバイスや、必要に応じてマウスピースのような簡易的な装置を提案する場合があります。早めの相談は安心につながります。
5. おわりに
指しゃぶりは多くの子どもが経験する身近な行動ですが、時期や頻度によっては歯並びに影響を及ぼすことがあります。無理に止めさせるのではなく、子どもの心の成長に寄り添いながら、必要に応じて歯科の専門家と協力して対処することが大切です。
当院では、歯並び無料矯正相談(カウンセリング)を行っています。
「自分の歯の状態は治療した方がいいのか」「まだ治療をするか決まっていない」「費用を確認してから検討したい」などお考えの方もお気軽にお問い合わせください。
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