コラム
【矯正中の口内炎】ブラケットによる粘膜の傷とその対処法
1. なぜブラケットで口内炎ができるのか?
矯正装置に使用されるブラケットは、金属やセラミック製の小さなパーツで、歯の表面に固定されワイヤーと連結されています。これらのパーツは、日常的な会話や咀嚼によって唇や頬の内側に頻繁に接触するため、摩擦や圧迫が生じやすくなります。
その結果、粘膜が擦れて炎症を起こし、傷口から細菌が侵入することで口内炎に発展することがあります。
2. 痛みを和らげる応急処置と対処法
● 歯科用ワックスの活用
矯正治療中の口内炎対策として最も推奨されるのが歯科用ワックスです。ブラケットの尖った部分や突起にこのワックスを盛りつけることで、粘膜への刺激を軽減し、自然治癒を促します。
使い方のポイント:
- 手を清潔にしてから使用すます
- ブラケットを乾かしてからワックスを密着させます
- 食事の際は取り外して、食後に新しいワックスをつけ直します
● 口腔内の洗浄を徹底する
粘膜に傷がある状態では、口腔内の衛生状態が悪化すると細菌感染のリスクが高まります。口内炎の悪化を防ぐには、うがい薬(殺菌作用のあるもの)や塩水でのうがいを習慣化するのが効果的です。
● 市販薬や軟膏で症状を緩和
ドラッグストアなどで購入できる口内炎専用の貼付薬や軟膏(ケナログ、アフタッチなど)は、炎症を抑えつつ患部を保護する効果があります。塗布前には水で口をすすぎ、清潔な状態で使いましょう。
3. 痛みを軽減しつつ自然治癒を促す生活習慣
● ビタミンB群を意識した食事
ビタミンB2・B6は皮膚や粘膜の健康を保つために欠かせません。レバー、卵、納豆、緑黄色野菜、乳製品などを積極的に摂ることで、口内炎の予防・治癒をサポートします。
● 刺激物を避ける
口内炎ができている時は、辛いもの、熱すぎる飲食物、酸味の強い果物などは避けるようにしましょう。これらは粘膜を刺激し、痛みを悪化させる可能性があります。
4. どうしても治らない場合の対策
口内炎が1週間以上治らない、痛みが強すぎる、頻繁に繰り返す場合は、矯正歯科や口腔外科での診察が必要です。ブラケットの位置調整や、ワイヤー端の処理を行ってもらえる場合があります。
また、稀にウイルス性や自己免疫疾患が関係していることもあるため、自己判断で放置せず、専門医に相談するのが安心です。
まとめ|矯正治療中の口内炎は「予防」と「工夫」で乗り越えよう
矯正中の口内炎は一時的な不快症状ですが、日常のケアと適切な対策を行えば、痛みを和らげながら矯正治療を続けることができます。
【ポイントまとめ】
- ブラケットの刺激には歯科用ワックスを活用します
- 口内を清潔に保ち、殺菌うがいを習慣にしましょう
- 栄養バランスを整え、粘膜の回復を促進させましょう
- 痛みが強いときは市販薬で対応しましょう
- 改善しない場合は歯科医に相談をしましょう
当院では、歯並び無料矯正相談(カウンセリング)を行っています。
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